終点のトロッコ亀岡駅からは、往きに眺めてきた保津川の船下り。
保津川の急流と保津峡の断崖絶壁をスリルいっぱいに、嵐山へ戻るのもまた一興だ。
京都を象徴する紅葉の名所として人気を誇る嵐山が、嵯峨野観光鉄道の拠点。
大堰川には嵐山のシンボルともいえる渡月橋がかかり、対岸には百人一首に登場する小倉山が、ゆるやかな稜線を川面に映している。
渡月橋から北へと延びる道が嵐山観光のメインストリートだ。
土産物店が軒を連ね、多くの観光客でにぎわう。
この通りの左手に、静かなたたずまいを見せるのが天龍寺だ。
室町時代、初代将軍・足利尊氏によって建立された古刹。
加山又造画伯が天井に描いた雲龍図「平成の雲龍」や、天龍寺の開山・夢窓疎石が作庭した曹源池庭園など見応えいっぱい。
特に早朝は静かなひと時が過ごせる。
トロッコ古嵯峨駅をゆっくりと出発した赤と黄色のカラフルなトロッコ列車は、嵯峨野の住宅街を走り、竹林に囲まれたトロッコ嵐山駅に到着。
